「たかがコロッケ、されどコロッケ」

ゲスト:『福内商店』店主:お名前非公開

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浜松町にあるコロッケ屋さん。
デパートにも個数限定で卸しているのですが、政財界の方がおもたせに使っているほど知る人ぞ知る希少な幻のコロッケといわれているんです。
コロッケ屋さんと言っても、揚げたものが売られているわけではなく、パン粉を包まれ、生の状態で売られています。
こちらがお店を切り盛りしているご夫婦。
もうこの姿だけで、歴史が伝わってきますよねぇ。素敵だなぁ。

お店のショウウインドウの中には形成されたコロッケのほかパン粉などの材料がぎっしりと並んでいます。
厨房の大鍋ではタマネギやミンチなどがまるで仕出し料理店のように絶えず火を入れられていて、店内を見渡すといろいろな場所に食材が置かれているんです。一見雑多に並んでいるようなんですが、ご夫婦の流れ作業には一切無駄がなく並べられているんです。

買うと、このように包装してくれます。
お店では10個単位で買うことが出来るのですが、これは10個入り。
中を開けるとパン粉のお布団の中にコロッケが悠々と鎮座しています。
パン粉が緩衝材の役割を務めてくれているんですね。
ボクがうかがうと、ご主人はいつもリーチインの食在庫を開けて豚肉を見せながら「芝浦でも特別な豚肉を使ってるんだよ」と教えてくれます。
すると女将さんが「色々な人間のつながりに恵まれているのよ」 と謙遜してフォローを入れるところがまた可愛らしい。
でも食材がいいからといってここまで美味しくなるわけではありません。
そこで「どうしてこんなに美味しいんですか?」と聞いてみると、「当たり前のちゃんとしたことをやってるだけ」ってさらりとご主人。
続けて女将さんが「たかが、コロッケ、されどコロッケ」と笑顔でポツリ。
うーーーん、深い!!

家で揚げてみました!
普通のコロッケと異なるところ、とにかく中がトロットロなんです。
スプーンで食べたいくらい!
繊細なうす衣に包まれた、豚とタマネギのうまうまとろみがもう最高。
ソースなんかなくても十分に美味しいですよ。
ちなみに家で揚げる場合のコツは「油は170℃。パン粉を落としてイン! 決して突くべからず。
周りが硬くなって来たらそっと2、3回返す」と教えてくれました。
完全予約制なので前日までに予約をしてみてください。

ショップデータ

福内コロッケ

住所:
東京都港区浜松町1-27-5
電話番号:
03-3431-5918

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