「季節のピンの食材で新しい発見ができることが最高の歓びです」

ゲスト『龍圓』店主:栖原一之さん

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浅草の国際通りにある中華屋さん。
一見昔ながらのお店のようですが、料理は”中華”ではなく”チャイニーズキュイジーヌ”と言ったほうがマッチしている感じで、ラーメン&餃子のお店ではないんです。
現在ではお昼も夜もコース料理のみの提供です。
あぁ残念、パッと頭に浮かんだアラカルトをいただきたいときもあるのですが、シェフおひとりで厨房に立たれているので、対応できる範囲が決まっているのだろうなぁ。
栖原シェフは28歳でこのお店を開店、以降中華という枠にこだわらず色々な食材や調理法でアプローチをしている方。
その代表的なメニューと言えるのがこのピータン豆腐。
エスプーマを使って作るクリーミーな豆腐。ピータンの程よい塩分が絶妙。
ただこのメニューも実は年々進化していて、食べる度にベストを感じます。

ボクがうかがった日のコースの2品目に出て来た、よだれ鶏。
この鶏は実は真空調理されているそうで、フレンチ的なアプローチを入れてジューシーさを出していました。

春巻きもこちらの名物のひとつで、中身が季節によって変わるんです。
春は春キャベツだけ、秋は松茸が1本丸ごと入っていたり・・。
この日はホタテのクリーム仕立て。クリームコロッケが皮に包まれているような感じ。
ヤケドの危険度高し!しかし激ウマ。

サマートリュフのカニ玉。こちらもこのお店の名物料理。
栖原シェフはお客さんが少ないと1品1品料理の説明をしてくれるのですが、「この前仙台で美味しい中華がありまして・・そこで紹介してもらった食材があまりに素晴らしいので今度ジモンさん来て下さったときにお出ししますね」
「季節のピンの食材で新しい発見ができることが最高の歓びなんですよ」と笑顔で厨房に戻って行きました。

茄子和牛とアスパラの炒め。
白い御飯と一緒に食べて、これだけで十分な満足度がありました。

冬瓜と白身魚の炒め物。シェフは趣味で釣りもされていて、魚の見立ても抜群です。

〆は冷たい担々麺。
季節毎にうかがうと楽しいお店。
また次の新しいメニューを待ってます!

ショップデータ

龍圓

住所:
東京都台東区西浅草3-1-9
電話番号:
03-3844-2581

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