THE蘊蓄 Vol4『豆大福』美味しさの秘密は超バランス

THE蘊蓄 Vol4『豆大福』美味しさの秘密は超バランス

和菓子も洋菓子も甘いものには目がないのですが、和菓子の中でトップ3に入るくらい好きなのが豆大福。
そして全国の塩豆大福を食べ歩いた結果、色々な”答え”が見えて来ました。
豆大福、いや大福で一番大切なのは作ってから口に入るまでの時間。
ボクは出来上がった瞬間から段々と美味しさが落ちて行くような気がしています。
ということは、いつも作り立てをどんどん提供しているお店、つまり行列を作るような流行っているお店は美味しい確立が高い。
しかも『本日中にお召し上がりください』ということを強調してアナウンスしているお店は間違いなくいいのです!
ということでボクの豆大福の頂点は京都にある『出町ふたば』さん。ここの豆大福は本当に素晴らしい。
まずいつもお店の前には行列ができています。そして作り立てをどんどん提供していってます。
女将さんに「ふたばさんの豆大福の凄いところはなんですか?」と聞いたら
「全てにおいてバランスです」という答えが帰って来ました。
「豆の質、そしていいお餅を使って、いい餡子を使う。どれか一つが秀でてしまってはダメなのです。
ダチョウ俱楽部さんのように三人が三様ですが最高のバランスでいることが大切でしょ」と女将さん。
この豆大福、手に取るととてつもなくやさしい質感が伝わって来ます。
そして一口いただくと豆の塩味や張り、お餅の質、そして餡子の優しさ・・うーん完璧だっ。
もちろんお土産で持って帰っても美味しいのですが、この本質はわかりにくいのでまず、並んで買ったら1つはその場で食べてください!
東京での有名処だと『群林堂』『松島屋』『瑞穂』などありますが、はっきり言って『出町ふたば』さんは三馬身以上は先を走っていますよ。

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