「いい意味で、うちは贔屓するんです」

ゲスト:『燻』店主 輿水治比古さん

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赤坂にある『燻』という、知る人ぞ知るこだわりづくしのお店。
バーのような内装でありながら超本物の肉料理を始めとした美味しい物が続々と出てくるんです。
ご主人の”美味しい経験”が全ての料理に表現されています。
ハマる方は一品目をいただいただけで、このお店の魅力の虜になり必ずリピーターに。

先日ボクがうかがったときは「いい豚が入ったんですよ」と『熊豚』を使った料理を色々と出してくれました。
『熊豚』とは希少で上質な豚肉の生産者と契約して仕入れている、このお店だけのオリジナルブランド。
熊というのはご主人の愛称で、それを豚の名前にしちゃったというわけ。
そしてこれ、肉料理に見えますけど、サラダのカテゴリーなんです。
「ジモンちゃんは肉が好きだから、自家製ベーコンも使ってサラダにしちゃうよ」
と出してくれました。メニューには載っていない、お客様に合わせてのサプライズ料理。
「贔屓をするって言われちゃうんですけどね、でもこれうちでは当たり前でみんなに同じ物を出しても面白くないでしょ。だから今日、ジモンちゃんには肉サラダ」
なんて嬉しいおもてなしなんだ!

続いて肉寿司が。
薫製醤油が極上の仙台牛とともに、口の中でとろけます。

と、肉を堪能していたら突然、蛤の握り寿司が登場!
お寿司屋さんが驚く程の仕事を施したとろっとろの蛤。
お肉を食べに来たのに嬉しい肩すかしを食らわされちゃいました。
それがこのお店の魅力。食って楽しい!!と心から感じさせてくれます。

お次は鮎のフライ。
「鮎って色々な食べ方があるけど、これが一番旨いと思うんだけどどう?」
正解! 鮎の全ての旨味が閉じ込められているので、旨味や苦みが濃厚。

メインはなんと、生姜焼き。
熊豚の旨味をストレートに味わわせていただきました。
豚って甘くてうまーい。

と、思っていたら、この日はまさかのダブルメイン。
熊豚のとんかつ専門店を出した方がいいと思う程、脂が甘く、身の旨味が強いとんかつ。
これでもかという豚攻めで、贔屓されている感じ……
舌と心への温かいおもてなしが、また来たいという想いにさせてくれるんです。

そうそう、〆には定番のフォアグラ入りトリュフリゾットのオムレツも忘れないでください。
この店、一度行ったら絶対に忘れられないはず。

ショップデータ

住所:
東京都港区赤坂2-16-19
電話番号:
03-5570-4117

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