THE蘊蓄 Vol11『山菜』桜前線ならぬ、コシアブラ前線を追いかけて

THE蘊蓄 Vol11『山菜』桜前線ならぬ、コシアブラ前線を追いかけて

山菜といっても色々ありますが、中でもタラの芽は山菜の王様、コシアブラは女王と言われています。 山菜の両巨頭! でも山菜の本当の美味しさを知っている方は案外少ないんです。 やっぱり苦味はあるし、エグ味があるものもあるし、もしかしたら苦手な人のほうが多いかも!? でも僕にとっては山菜をいただくことが新年度のスタートなんです。 僕の食のバイオリズムは冬の間に沢山お肉料理を中心としたヘビーな食生活の集中期。 なので春には山菜の繊維や苦味で身体をデトックスするんです。 これをしないと夏が越せません。 事実、春にちゃんとした山菜をいただいた年は絶対に夏バテしない。

山菜の中でも一番僕が好きなのがコシアブラ。 樹の新芽なので雪が溶けて新芽になった瞬間に一斉に出て来て、すぐ旬が終わる。 何かに似てませんか? そうなんす桜と同じ。 なので僕は桜前線のようにコシアブラ前線を追いかけるんです。 4月、5月は逆に雪深い場所を求めてコシアブラを追いかけるんです。 それから、ふきのとうは雪の下ものでなくてはダメ! 雪がたくさん積もる原生林ほど、最高の山菜! なので春口によく売っている養殖モノや川っぺ採れるものとは全く違う苦味や力があるんですよ。 みなさんも一度本物の原生林で採れるコシアブラなどの山菜を食べていただきたい。 もし食べれば人生一番で美味しいものは何と効かれたら、山菜の天ぷらがトップ3に入ることになる かもしれませんよ。

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