THE蘊蓄 Vol14『タン』生の厚切りタンがあるのは名店の証

THE蘊蓄 Vol14『タン』生の厚切りタンがあるのは名店の証 焼き肉屋さんのグレードを見極めるのに、一番簡単なのがタンなんです。 まず、タンが国産牛か外国産であるかどうか。 外国産のものをリーズナブルに美味しく提供しているお店も沢山あるのですが、やはり国産牛、その中でも黒毛和牛のタンは最上級。 さらにその中でも雌牛であればもっと上になります。 ここまででも十分名店だとは思うのですが・・。 タンはそもそも内蔵肉。内蔵肉の中でもタンは牛一頭に1本しかないものなので希少。 そんなタンからいいものを選べるというのはお肉業界と長い長い人間関係がないと難しいものなのです。 なので、黒毛和牛のタン、しかもカットが厚切りのものが提供できるということはお店に実力があるという証。 ただ、黒毛和牛でも薄切りタンを出しているお店でも、希少なものをたくさんのお客さんに楽しんでもらうためのという商売の技だったりもするのですが。やはり厚いものを安定して提供できているお店はすごい。 さて、焼き方。 薄切りタンは網に乗せて、返さずに反面焼きで食べるのがオススメ。 一方厚切りタンは焼き方が非常に難しいのです。まず片面を焼いて、火が入ったら返して焼く、そして網から下ろして少し休ませる。 これを二度程繰り返して、直ぐに食べず、最後に2分ほど少し休ませてからいただきます。これは余熱で中まで火を入れるため。 ちなみに外国産のものでも厚切りタンはこうしていただくと美味しくなりますよ。

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