THE蘊蓄 Vol18『マロン』マロンという言葉は日本にしか存在しない

THE蘊蓄 Vol18『マロン』マロンという言葉は日本にしか存在しない 栗好きの僕。なので昨年フランスに行った時のスイーツも必然的に栗モノを選んでしまいました。 これはアンジェリーナ本店でいただいた定番のモンブラン。 せっかくなのでとメニューを見ながら、さらに他にも栗モノスイーツがないかと探したところ、慣れ親しんでいる『マロン』という言葉が一切見当たらないっ! そこで調べてみたところ驚き! 栗は英語で『chestnuts』。なのでこのモンブランの英文の説明にも『chestnuts』という文字が入っていました。 ということで、マロングラッセにももちろん『chestnuts』の文字が。 じゃぁマロングラッセはチェスナッツグラッセじゃないと辻褄が合わいじゃないか!? さらに深く調べてみたところ、昔からヨーロッパでは公園の屋台で焼き栗が売られていることが多く、その公園で主に生えていたのがマロニエの木。 マロニエの木の実が栗に似ていることから焼き栗を売る屋台のおじさんがお客さんに対して「この木の実なんだよ」と出まかせを言っていたという説もあるらしい。 なのでマロニエの実を甘く煮たもの、それがマロングラッセの起源。 現在は栗を甘く煮たものまでもがマロングラッセと言われてしまっているんです。 日本にある栃ノ木。実はこれはマロニエなんです。 栃餅など伝統的な日本の食べ物は栗科に属しているので、これもまた遠からずなんだなぁと思いました。
寺門ジモン

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