ボクが初めて知った四川料理の専門店。四川料理界の重鎮・陳建民さんが日本人の合った料理を作り、料理の鉄人として名を馳せた同氏のご子息であり二代目の健一さん、そして現在はさらにそのご子息の三代目が伝統ある味を受け継いでいる。スペシャリテと言うべき麻婆豆腐は山椒の心地よい痺れが、一度脳にインプットされたら、麻婆豆腐を想像しただけで四川飯店が浮かぶほどの癖になる味。ベーシックな麻婆豆腐のほかに陳家伝統のものがあるのですが、常連客には創業時代の醤を使ったものや白子を使ってアレンジしたものなども提供されるので、リクエストしてみてください。このほかにボクのマストメニューは鶏の赤唐辛子炒めと海老のチリソース。そして五目おこげで〆!揚げ餅をスープに崩すようにいただくと、とろっとろな極上おこげスープになりますよ。中華料理にありがちなガヤガヤとした雰囲気とは正反対の厨房は料理人たちが無駄のない的確な調理を行っていながら、ゆったり空気が流れているのは名店たる余裕の所以。接客も温かい。