寺門家が日曜日に食べる中華料理と言えばここでした。ボクが生まれて初めて母が作るもの以外、いわゆるプロが作るチリソースを食べたのもこのお店。少々ケチャップ風味のあるちょい辛がたまらなくおいしかった。懐かしいものはより美味しく感じると言いますが、これまで色々な中華の旅をした今も、ときどきこの味が恋しくなる。現在は店舗も増えていますが、銀座中華の重鎮としての実力は進化し続けている。もともと初代の料理長は中国の各地方の料理を学んだ方、それだけに”中華の旨味いいとこ取り”をしたメニューが並んでいるのでハズレがない。鹿児島産黒豚の酢豚は余分な脂を除き、とても柔らかく仕上げられている。そして野菜はシャキシャキと、それらを包むほんのりとした甘さの酢が御飯に合う。そして点心の王様・餃子は1つ1つが大振りで具が沢山入っている、薄皮なので何個でも食べられてしまう。家庭でもおなじみのメニューですが、決して家庭では味わえないボクのスタンダードです。