暖簾をくぐると、あのクリスタルキングを彷彿とされる高音で「いらっしゃーい!」と迎えてくれる大将。厨房を見ると、中華鍋を必死にふっている姿が目に飛びこんできます。しかしここで”ん?”と気づくことでしょう。鍋を横に振っていることに。毎日中華鍋を扱うことによる腱鞘炎を防ぐために、時折に入れる横振りの技だそうです。と、前置きが長くなりましたが、とにもかくにもこちらでは『タンメン』です。塩味の効いた澄んだスープとシャキシャキとした野菜が交わることで、より強く野菜の甘味を感じられる優しい味。奥さんが作った愛情のこもった餃子と共にそのスープをすすると中華の醍醐味を改めて感じさせてくれることでしょう。そうだ、2回目に行かれる時は「頭でっかち」とオーダーしてください。その一言で大丈夫です。そうすると具が大盛りになったタンメンが出てきます。常連さんの暗号です。夜の営業ではチャーハンもあるので、そちらもおすすめです。