都内のラーメンの名店で経験を重ね、自身のお店を開店。カウンター6席のお店は店主がたったひとりで調理、接客の全てにおもてなしが行き届くちょうどいい空間。そのクオリティを維持するため開店以来完全取材拒否を貫いているんです。メニューは塩と醤油があるのですが、看板メニューはなんといっても塩!! 鶏ガラをベースにして、7種類の香味野菜、煮干し、ムロ節、羅臼昆布などから取った清湯スープに岩塩をベースに作るオリジナルの塩ダレを合わせたもので、岩塩はモンゴル産にこだわっている。黄金色に輝いた澄んだスープは果てしなくまろやかで、喉を伝わったあとにしっかりとした旨味が押し寄せてくるんです。スープの超バランスを感じるとともに、繊細で試行錯誤を重ねた時間が伝わる味。女性に人気があるのも納得。またトッピングに焼トマトがあるのですが、この酸味が一瞬スープの世界観を壊してしまうような気がしたのですが、逆に塩がトマトの甘味を引き出して、これがなかなかラーメンに合うんです。うーん、随所に個性が光ってるなぁ。