先代シェフ亡きいまも、その味を若き後輩が守り続けているスペイン料理店。 特に運動をした日やたっぷりの日差しを浴びた日、自然と体がこのお店の料理を求めます。

定番のパエリヤ同様に、絶対にオーダーしなければいけないのがこのイベリコ豚と自家製ブティファラソーセージの炭火焼。まず、ソーセージ……あ、すみません、ボクはいつも特別にソーセージの”作り始め”をキープしておいてもらってるんです。ソーセージって、最初のほうはどうしても空気が入ってしまうので肉の餡が安定しないんです。普通はギュッと餡が詰まっているほうがいいはずですが、ボクはそれに手作りの良さを感じてあえてリクエストしています。

味はというと、ニンニクとスパイスが効いて、噛めば噛むほどプチプチとイベリコの旨味と甘味が広がっていきます。そしてローストしたイベリコ! みなさん、脂っぽいのがイベリコの良さだと思ってますよね? 違うんです。イベリコは赤身が美味しい。あ、間違えました 赤身も! 美味しいんです。
少しの脂の部分といっしょに噛み締めると、飲み込んだあとの味の余韻までたまらない!