フレンチの中でもジビエだけに特化したお店。 ご夫婦で切り盛りされているのですが、最大の特徴はシェフが自ら仕留めた獲物を使っていること。 その”命”を無駄にせず、様々な調理を施して提供してくれるんです。 ボクがうかがったとき、ある個室ではその日仕留めた猪のもつ鍋を裏メニューとして楽しんでいる方達もいて、そんな感じでシェフの常連の方はさらに深く楽しめるんです。 これはお店の定番料理の4種のジビエのパテ。ヒグマと猪とマガモとノウサギ。 噛み締めて噛み締めて、野に放たれたエネルギーが口の中に広がります。

■以下、小写真の説明(左上から順)
この日はボクはアラカルトでオーダーしました。 2皿目はイノシシのリエットブーダンテリーヌ。 1つ1つが一期一会。 その時に採れた旨味を楽しめるのがこのお店の良さです。 『一期一会の皿』という文字がメニューに。 この日のそれはスープで、なんとヒグマの子供のスープでした。 温泉卵が重みのあるスープを中和してくれて何とも言えない深みがあります。 メインはマガモのロースト。 食べる時に「弾丸が入っていることがありますのでお気をつけてお召し上がりください」 と言われました。こういうこともジビエ料理の醍醐味なのかもしれません。 仔イノシシロース肉の低温ロースト。 はっきり言ってこれがナンバー1でした!! 添えられた野菜などもシェフが収穫したものがほとんどなので栽培ものとは違う天然の旨味があります。 デザートは奥様が担当されています。 これは沖縄産黒糖のクリームブリュレ。 山レモンのムースとそのソルベ。 コンポートには宮崎産の金柑を使っていました。 ジビエに特化しているお店だとデザートはイマイチということも少なくないのですがこちらはきちんと仕事をしたデザートがいただけますよ。