江戸蕎麦の御三家と言えば、更科、薮、そしてこの砂場。中でもこの赤坂店は食通・蕎麦通が足繁く通っている頭一つ抜きに出た名店。木造二階建ての数寄屋造りの風情ある外観からその格式の高さを感じます。もともと『室町砂場』の創業は明治2年、以来この赤坂店も創業家ファミリーが継承し、現在は5代目が昔からの仕事を守り、変わらない味を提供しているんです。さてボクのオススメは天ざる。実はこちら、天ざる・天もりの発祥のお店なんです。この2つのメニューの違いわかりますか? 答えはそば粉。天ざるのそば粉は一番粉、天もりは二番粉を使っているんです! 前者はいわゆる更科蕎麦のような白く美しい蕎麦と言えばわかりやすい!? ボクはどっちも好きなのですが、食べ応えが欲しいときは天もりをオーダーする感じ。この日は天ざるをオーダー。小ぶりのかき揚げが出汁に浮かんで登場! 一口目はあまりかき揚げに触らずに蕎麦をメインに。そして二口目はかき揚げのサクサク感を楽しんで。3口目からはくずしながらいただきます。小柱の風味と品のいい油が出汁に溶け込んで、もう最高のかき揚げ出汁に!