京都の超名店で修業されたご主人・宮坂さんが2015年11月に東京にご自分のお店を構えられました。お店をオープンするときに京都で修業されていたお店に通っていたボクに声をかけてくれた縁で、開店してすぐにうかがいました。根津美術館の近くを選んだのは、その壁にどこか京都を感じるからだそう。こちらのお店は”心地よい腹八分目”をくれる割烹。京都に限らず割烹は皿の数もさることながらポーションも多めという”おもてなし”をしているお店が多いのですが、こちらは量がパーフェクト。もちろん量だけではありませんよ! 料理も素晴らしい。食材は京都産を中心に旬のものを旬な産地から仕入れていて、お椀の中の海老しんじょうは季節が変われば蛤になっていたりと宮坂さんらしい季節の捉え方が本当に楽しい。〆の御飯には京野菜を使った自家製の漬け物はあっさりといただけて、物足りなければさらにおかわりとお腹具合までも調節させてくれる。また先日、前回の来店から2週間という短いサイクルでうかがった際は牛の時雨煮がボクだけビーフカツにアレンジされていたり、そういったおもてなしの心はまた来たいにつながるんですよね。はっきり言って、ボクは相当なリピーターです。