鰻、鮎、海老……食材の仕入れから徹底的にこだわりを持ったお店。旬の食材の持つ美味しさを最大限に引き出した料理をコースでいただけるお店。といっても”クドい仕事”はせず、あくまでもシンプルなのがまた京料理の良さ。その代表的なものがこの筍。まず大きさで驚きませんか? ここまで立派な筍、なかなかお目にかかれません。アクが少ない旬の時期に遭遇できた幸せ。ジューシーで水分が高く、品のいい香りが皿からやさしく立っています。こんなに大きいんだもん、美味しくなかったら完食できません。でもボクはあっとういう間に完食してしまいました。また、この日は熊肉の花山椒鍋も登場! ここではまた違う驚きが。京料理では割り下の甘さを抑えるのが主流なのですが、この日は甘め。そうなんです熊肉の嫌なクセが抑えられるようにと、あえての足し算!しかも花山椒が全体のしつこさを消してくれて後味がさっぱり。もう抜群の旨さでした。ミシュランの星の常連にいるのも納得。旬と時代で味付けをする仕事人割烹ですね。