ミシュランガイドで三ツ星を獲得して、現在はイギリスのロンドンに進出した名店『あら輝』さん出身の市川さんが営まれているお店。上野毛という土地柄もあって、昔ながらのつきあいのある地元のお客さんも多く気張らずに入れるお寿司屋さんなのですが『あら輝』譲りのピシーっと酢と塩が決まった江戸しゃりはいわゆる地元の寿司屋とは一線を画す。また大将の市川さんは京都の割烹『菊乃井』で修業された経験もあるので”料理”も得意。それなのでつまみなども常連になってお願いするとさらに色々と楽しませてくれます。もちろん、普通におまかせをお願いしても数品つまみがでてきますよ。聖護院蕪と甘鯛の炊き合わせなど、随所に京都色が見え隠れするのも嬉しい。〆の名物はお椀に酢飯を入れて、のどぐろや甘鯛などの旬の魚を西京焼にした丼。そう、これも西京焼だったりするんです。さらに魚の上には雲丹や白子なども乗っていてそれを混ぜていただくのですが、旨いのなんのって。50歳オーバーのボクにとっては”痛風スペシャル丼”といっていますが、それでも食べたい酢飯丼の最高峰。まさに心に刺さる味。