はっきり言います。今、ボクが一番大好きなお寿司屋さん。月1~2回は通わせて頂いています。凄いところだらけでどこから説明したらいいのやら。まず、お店に入ると中は檜の匂いだけ。魚の臭いが一切ありません。どれだけこのお店が清潔かがわかりますよね。手にとった握りのネタと酢飯の匂いだけを楽しめる幸せ。料理はおまかせの一斉スタートで、普通のおまかせはつまみを何品か食べてから握りというスタイルなのですが、ボクは”全寿司”とお願いしています。つまり最初から握り。大将はいつも最初にカウンター全員分の白身や鮪など数種類のネタを切ってまな板に並べるのですが、その並べた姿が美しいのなんの。綺麗なさく切り、均等なさく切り…見ているだけで胃袋が動きます。大将が手を返しながら、目の前にそっと、でもグッと心を込めて寿司を置いた瞬間、ボクはまずその寿司の造形美を数秒楽しみます。この美しさがたまらない! 寿司を握る斎藤さんをよーく見て見て下さい、真剣に仕事をしながらもお客様全員の声が聴こえるのか、体を一人一人、出すお客さんの方を向いて握っています。そのお客様に美味しいを届ける心のおもてなし、さすがです。近年は海が変わって魚の味にも変化が。でも斎藤さんの酢飯は現代の魚にベストマッチしていると思います。これから10年は間違いなく輝き続けるであろう寿司屋です。