友人に勧められて伺ったのがきっかけなのですが、玉子焼を食べて”ん!?”これはと思い聞いてみたらやっぱり。大将の高橋青空さんは『すきやばし次郎』さんで13年間の修業をされていた方でした。本物の職人さんはこのように覚えた仕事を継承しながら、自分の仕事を追求していく。これができなければこのお店はここまでの名店になっていないはず。それは最初のつまみをいただいたときにすぐにわかりました。さらにこの大将、素晴らしくコミュニケーション能力に長けている、実直な仕事をしながらも人間的な器、魅力を感じる方なので、大将に会いたいために常連になる人が多くいるのも納得。さてお寿司の話。しゃりは2種類の米をブレンドして、酢と塩は若干強め。ほどよく空気を含んだしゃりは食感が絶妙。これも経験がなせる技。ネタはコハダや穴子は次郎さんの仕事を感じ、つまみ定番である金目鯛の焼霜造りなどはふわっとカリッと金目鯛の旨味を最大限に楽しませてくれ高橋さんの仕事。訪れる度に”新しい”を感じる名店。