電車の高架下、やや傾いているテーブル、炭の熱によって微妙に変形した七輪の上の網。キンキンに冷えたビール……さぁシチュエーションが揃いました。あとは何が必要ですか? そう、ホルモンでしょう! しかも極上のホルモンです! ここの大将、美味しいものが大好きで、とにかく研究熱心。お肉への情熱は出て来たお肉を見れば一目瞭然です。まずタン。なんだこれは!? トロッとした見たことがないタレをまとってやってきます。焼いてもタレが口の中でトロリと、お肉の旨味と相まって、半端じゃないスキルを叩き出します。おまかせでオーダーすると、どんどん脂の乗っているほうへコーディネイトしてくれます。そして真打ち、脂ホルモン。生です! 生のホルモンです! 新鮮です。網の上に置き、白い水蒸気がフワっと噴火口のように立ち上るのがその証拠。そしてその瞬間がやってきます。ホルモンに火が入り、脂に火が付き、あたかも龍が立ち上るように炎が引火します。ファイヤー!! キャンプファイヤー!! こんなホルモン、たべたみたくありませんか? 炭の管理も完璧。ここから大将の技が始まっているんですね。本物のスタイルで、本物のホルモンを食べる貴重なお店です。