中華料理店を彷彿とさせる黄色いテントが印象的な外観。しかし、そこはフレンチの名店。別名!? ボクが”肉焼きの怪物”と呼んでいる北島シェフの料理道場。6年半フランスでの修行を経てたシェフならではの技術が入ったフレンチの肉料理を楽しめる。特にボクが衝撃を受けたのは、イチボのロースト。塊から脂を外し、その脂をフライパンで熱して、お肉を置き、表面を焼いてから140°Cの低温に設定したサラマンダーに移して、ゆっくりと火を通す。再び取り出して、火にかけ、溶けた脂をお肉にかけながら揚げるように焼き、この作業を1時間かけて繰り返しながら仕上げて行くんです。短時間で強い火を入れたお肉は直ぐ冷める、低温でゆっくり入れた火はずっと温かい。ここまでの仕事を入れるから、こんなに美しい赤身になるんです。しかも切手も肉汁は一切こぼれず、熱々。ゲランの塩とシブレットで仕上げたそれは、もう芸術作品! そうそう、お肉のみならず、シェフ渾身のスペシャリテのひとつ、『生うにのコンソメゼリー寄せ カリフラワーのクリーム添え』も忘れずにリクエストして! プルプルのゼリーとの濃厚なうにのマリアージュがたまらんっ!