下町・根岸の住宅街にひっそりと佇む、ステーキ懐石。その日の仕入れにより変わる、旬の素材をふんだんに使ったコースのみが用意されているのだが、ステーキ懐石とあって、もちろんメインはお肉。写真は鹿児島産の雌牛のヒレ部分を使ったステーキ。とにかく”必要最低限の手しか加えない”ので、お肉そのものの味を堪能できるのが嬉しい。強火にかけたフライパンで焼き目をつけて、白ワインでフランベ。そこから備長炭を敷き詰めた焼き台で両面を焼いていく。3種類を調合しているというオリジナルの塩をふりかけ、再び炭の上へ。胡椒を敷いた皿の上にカットしたお肉を乗せて完成。ね、シンプルでしょ。これを本山葵を乗せていただくんです。美しい”サシ”に感動するよ。付け合せは徳島産の大ブリな椎茸。これぞ日本ステーキ懐石の醍醐味だ。ちなみにコースでリクエストすれば出して頂ける、カニクリームコロッケは12時間かけて作るというベシャベルソースのクリーミーさはもちろん、フワフワ感に卒倒するでしょう。