神楽坂の片隅でお昼前には始まる行列。知る人ぞ知るパティスリーの名店。パティシエの石井さんはジャンポール・エヴァンを中心にフランス現地の修業が6年程。日本のホテルなどでも勤務経験があり、2006年に開業。現在はすべての商品をご本人を含めてわずか2人程で作られているので、基本的に週末だけの営業、しかも午後1時から4時のみ、売り切れ次第終了という秘密クラブのような感じ。ひと月に5日くらいしか開いていないときもあるので、お店がオープンしている日は公式サイトでの確認が必須! それなのにいつも大行列で、すぐに売り切れてしまうんです。ケーキは開店時で約20種類程。生菓子以外にもフィナンシェを始めとした焼菓子も所狭しと並んでいます。中でも絶対に食べなくてはならないのが、シェフのスペシャリテという一番人気のミルフィーユ。バニラとチョコレートの2種類があるのですが、やはりジャンポールエヴァン仕込みのショコラということで、ボクはチョコがオススメ。生地にもチョコが練り込んであって、しかもそれを1週間熟成させて焼き上げられています。しかも層がたったの3層なので、たっぷりとクリームも楽しめる。秋シーズンには限定のタルトタタンを!なんとこれは一晩かけて石釜で焼き上げているんです。真っ黒なミルフィーユなのに強い華やかさを感じるのはすべてに手間と技術が注がれているからなのだと思います。