ボクが東京に出てきて、初めてメンチカツの肉汁に感動したお店。メンチカツを割ると、おそらくみなさんが想像している以上に肉汁があふれることでしょう。もともと東京の花柳界で賑わっていた根岸に輸入雑貨店として創業し、芸者さんたちからの要望で軽食を提供し始め現在の本格的な洋食店になったという、地域性があり、そしてちょっと変わった経歴があるお店。それだけに看板メニューのビーフシチューは二代目シェフが、黒毛和牛のメンチカツは現在のシェフをつとめる三代目が、というように進化しながら『香味屋』さんの味をいまも作り続けています。この2つのマストメニュー以外に、ボクが愛してやまないのが海老フライ。付け合わせのタルタルソースは玉子がゴロゴロとそれだけでパンに挟んでも極上のサンドイッチになりそうだ。