シェフの伊沢さんは、ボクが毎年恒例のイタリア旅行で美味しいものを食べ歩いて いる仲間。だから贔屓するわけではありません、彼のイタリア料理に対する姿勢や 探究心はその料理に表現されています。トラットリアやミシュラン店、そしてイタ リア現地などでの修行経験を活かし、伝統を重んじながら創作される料理は”シェ フの遊び”が効いています。例えばカツレツに添えられているトマトソースも、ここ ではトマトのジェラートだったりと、訪れる度に驚きと旨さがある。フロアを仕切 るマネージャーの米津さんは『ドンチッチョ』出身、あの一見気さく、でも居心地 のいいい接客空間を確立した方。そんな2人がタッグを組んだお店、予約が困難 なのも納得。メニューを見ていただければおわかりになると思いますが、地方にと らわれず、食材も国産やヨーロッパからの輸入も混在しています。つまり”そのとき に一番美味しいもの”を厳選している証拠。それだけに何度リピートしてもいつも発 見がある。