ボクがゆっくりとひとりで考え事をしたいときに足が向いてしま うお店、というかバー。しかも昼に行くんです。なぜならこちらの ハンバーガーをいただきたくて。帝国ホテルと言えば有名なシャリ アピンステーキなど”伝統ある食”に定評があるだけあって、バーと 言ってもあなどるなかれ、丁寧に作られた本物志向のハンバーガー は食べるだけで、気持ちが穏やかになってしまう、そんな味。店内 は昼でも程よく薄暗く、あのフランク・ロイド・ライトの設計によ る壁のテラコッタなどにも落ち着きを感じさせてくれる。小ぶりな バンズの上にパンパンに膨らんだパテ。バーの雰囲気に合わせてか ぶりつくのではなくナイフでカットすると、優しい肉汁が溢れ出て くる。それをナイフでそのまま押さえながら一口。国産和牛の癖の ない旨味が広がります。