昭和33年創業のちゃんこ鍋屋さん。なのにボクがこのお店を創作和食というカテゴリーでご紹介しているのか!? もうこちらのちゃんこ鍋は”玉勝”という1つの創作和食のジャンルに到達していると思っているからなんです。さらにはビートたけしさんや志村けんさんが現在でもお忍びで通っているという芸人さんにとっては聖地のようなお店でもあり、芸事で生業をたてている方は縁起食としても愛されているんですよ。さて料理はコースのみ。最初に蓮根の肉詰めが登場し、すぐにメインのちゃんこが出てきます。蓮根は甘辛く、これだけで酒がすすみます。ちゃんこ鍋は丸鶏の地鶏から調理された鶏肉ベース。その上に山盛りのニラが! このニラも瑞々しく緑色が艶やか。それはこれが1番ニラだからなんです。その年に最初に収穫されたニラを1番ニラと言って、やわらかく、クセがない。雑な野菜でカサを出しているそれとは違い、ニラの1本1本までが”メインの具”。それを生卵、一味唐辛子、青のりの入った醤油ベースの自家製タレでいただくんです。このタレがもう病み付き! 鍋は出来上がるまで店員さんが手を入れてくれるので、素人は触るべからず! そして〆にはきしめんと餅が用意されていますが、さらにその最後に常連だけが知る”仲良しスープ”なる通なメニューがあるので、余力があれば店員さんに聞いてみてください。みんなで食べると仲良しになれるすごーいスープです。