恵比寿の隠れ家的和食の名店『魚のほね』が此の度、店名を『ほねラボラトリー』と変更して新たにスタート。店主の櫻庭さんいわく「和食と言う概念が邪魔になってきてしまった」とのことで、ジャンルにとらわれない櫻庭さんの料理ラボと生まれ変わったのです。料理は基本コースのみ、そこから先は予算やリクエストに応じてくれる。櫻庭さんの料理は予想をいい意味で裏切ってくれるマリアージュが素晴らしい。たとえばお店の名物のひとつ鮪の前菜は漬けにした鮪とブルーチーズとミントを合わせちゃう。和食でフレンチでイタリアンで、ワインにも日本酒にも合うスーパーかけ算。鮪の旨味とブルーチーズの塩分がひとつになり舌で旨味を感じながら、鼻に抜けるミントの香りを残したままでワインをいただくと、ワインまでもが料理に感じてしまう摩訶不思議。さらにスペシャリテの豚汁も使っている豚肉はなんとイベリコ! まるでポタージュのようなクリーミーな豚汁をトリュフオイルで風味漬けしちゃうなんて。冬に登場する白子と水菜の鍋、〆に御飯を入れて、彼の手にかかればそれは魚介のクリーミーリゾットに変身。黒毛和牛とワイルド胡椒で作ったハンバーグも絶品。おいしくお酒をいただきたいという人にはぴったりなお店です。